イタリア語における名詞の性質とは?

意味と使い方

イタリア語で女性名詞と男性名詞があると勉強し始めたら直ぐに教われますが、そもそも名詞の性ってどういうことなのか、なぜ存在するのかが分からない方が多いです。

「女性と男性の使う言葉ですか」とよく聞かれますが、それは違います。

簡単に言うと性(ジェンダー)はただの言葉の分け方です。イタリア語で性はGenere(ジェネレ)といい、性以外『種類』の意味もあります。

それなら、どうして「男性名詞」と「女性名詞」と言うかというと、おそらく昔Femminile(女性的)とMaschile(男性的)は生物の性と関係なく使われていた言葉です。

一方で、ドイツ語にて中性名詞もありますし、Maedchen(女の子)は中性名詞ですので、男性名詞のBrot(パン)がBroetchen(小さいパン)になると中性名詞になりますので、名詞の性はただの分類の仕方である証拠です。

一般ルールとして人間の場合、名詞の性は人の性に合い、動物や事や物の性は任意であると決まっています。

面白いと思いますが、たまに二つの単語で、同じ発音と綴りでも性により意味が異なります。

ただの言葉の分け方

上記はイタリア語の例ですが、通常は、単語一つに性一つしかないので、聞き手がある程度理解してくれるはずです。イタリア語ネイティブは慣れや、感覚で性を覚えますけれど、その感覚の元は単語の語尾の違いとなっています。

日本語にも言葉が性を持つか?

語学者はこのテーマについて分かれていますが、性と呼んでもを問わず、日本語にも名詞の分類がされています。

答えは数え方です。

例えば:

鉛筆、傘、髪は一本。

本、雑誌、教科書は一冊。

犬、猿、魚は一匹。

この分け方は誰が決めましたのでしょうか??

シャープペンシルは「一本」?又は「一台」?犬型ロボットは「一匹」?「一台」?では、どうして電子本は「一冊」?

みなさん、まずは、このシーンを想像してみて下さい。

机の上に携帯電話、紙と筆がある状態で、「一枚をお願いします」と言うと、どれがくれるのでしょうか?

つまり、日本語も社会慣習的な約束事として定められる数え方で、言葉を決めています。

イタリア語も同じように、言葉の世界での約束事として、性別分けで、言葉の意味付けを行っています。

イタリア語で、形容詞は名詞の性と数に合わせ修飾します。ですので、何かについて「いいな」、「きれい!」という時もBello、Bella、Belli、Belleによって、男性名か女性名詞、単数名詞か複数名詞、指定すること・ものの情報によって変化します。

言葉の分け方

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